[アップデート] Amazon Bedrock Knowledge Basesの「ベクトルデータベースのクイック作成」でAurora PostgreSQL Serverlessが選択可能になりました
みなさん、こんにちは!
福岡オフィスの青柳です。
re:Invent 2024の「Amazon Bedrockアップデート祭り」で、もう流石にアップデートは出尽くしたかと思っていましたが、ここに来てまた1つアップデートが発表されました。
BedrockのナレッジベースをAWSマネジメントコンソールで新規作成する際のオプションに関するアップデートです。
これまでは、使用するベクトルデータベースの「クイック作成」で作成可能なデータベースが「Amazon OpenSearch Serverless」のみでした。
今回のアップデートで、新たに「Amazon Aurora PostgreSQL Serverless」が選択可能になりました。
やってみた
ナレッジベースの新規作成ウィザードを進めて行くと、「ベクトルデータベース」の設定画面がこのように表示されます。
「ベクトルストア」を以下の3種類から選択可能になっています。
- Amazon OpenSearch Serverless
- Amazon Aurora PostgreSQL Serverless - new
- Amazon Neptune Analytics (GraphRAG) - Preview
1番目はこれまで唯一選択可能だった「OpenSearch Serverless」で、2番目が今回新たに選択可能になった「Aurora PostgreSQL Serverless」です。
なお、3番目には先日ナレッジベースに追加された新機能「GraphRAGのサポート」に対応する「Neptune Analytics」が選択できるようになっていますね。(現在はプレビュー)
「GraphRAGのサポート」に関する速報記事はこちら:
「Aurora PostgreSQL Serverless」を選択した場合、追加設定として以下の項目が指定可能になります。
いずれも、Auroraで使用するデータ (データベース自体・認証情報を格納するシークレット) のKMS暗号化において、カスタマー管理キーを使用するかどうかを指定するオプションです。
「Aurora PostgreSQL Serverless」を選択してウィザードを進めると、ナレッジベースの作成に合わせてAurora Serverlessのデータベースクラスタが作成されます。
作成されたAurora Serverlessデータベースは以下のような設定になっていました。
注意点
ナレッジベースを削除する際、「クイック作成」で作成されたリソース (Aurora Serverlessのデータベースクラスタ、Secrets Managerのシークレット等) は 自動的に削除されません。
(これはOpenSearch Serverlessの時と同じですね)
ベクトルデータベースを再利用する場合は別として、削除するのを忘れないようにしましょう。
おわりに
re:Invent 2024で発表された数々の新機能に比べると地味なアップデートですが、ベクトルデータベースにAurora Serverlessを使い易くなって、選択肢が広がったのではないかと思います。